音楽
音楽
池永正二
(あらかじめ決められた恋人たちへ)
1997年よりDUBユニット「あらかじめ決められた恋人たちへ」として活動開始。これまでに9枚のアルバムを発表、フジロック等、幾多の大型フェスに出演。映画の劇伴、トラックメーカー、コンポーザーとしても活動中。主な作品にWOWOW『0.5の男』(2023/監督:沖田修一)、映画『窓辺にて』(2022/監督:今泉力哉)、WOWOW『鵜頭川村事件』(2022/監督:入江悠)、映画『宮本から君へ』(2019/監督:真利子哲也)、映画『武曲 MUKOKU』(2017/監督:熊切和嘉)、映画『味園ユニバース』(2015/監督:山下敦弘)、ヒプノシスマイク楽曲提供など。ふくだももこ作品は本作で6作目となる。
撮影
1994年生まれ。中学生より映像制作をはじめ、早稲田大学在学中に映画サークルへ所属する。2018年、撮影を務めた『少女邂逅』(枝優花監督)が大きな反響を呼ぶ。主な撮影担当作品に、『BEATOPIA』(2018/監督:小川紗良)、『放課後ソーダ日和 特別版』(2019/監督:枝優花)、『暁闇』(2019/監督:阿部はりか)、『眠る虫』(2020/監督:金子由里奈)、『シノノメ色の週末』(2021/監督:穐山茉由)、『猫は逃げた』(2022/監督:今泉力哉)、『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』(2023/監督:金子由里奈)などがある。
照明
愛知県瀬戸市出身。名古屋学芸大学映像メディア学科を卒業後、高坂俊秀氏を師事。
近年の主な参加作品として、映画『あの頃。』(2020/監督:今泉力哉)、『ひらいて』(2021/監督:首藤凜)、『わたしの見ている世界が全て』(2022/監督:佐近圭太郎)、『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』(2023/監督:金子由里奈)など。
録音
1985年生まれ。千葉県出身。
主な作品に『HiGH&LOW THE RED RAIN』(2016/監督:山口雄大)、『L・DK ひとつ屋根の下、「スキ」がふたつ。』(2019/監督:川村泰祐)、『”隠れビッチ”やってました。』(2019/監督:三木康一郎)、『劇場版ポルノグラファー〜プレイバック〜』(2021/監督:三木康一郎)、『信虎』(2021/監督:金子修介)、『Ribbon』(2022/監督:のん)、『HiGH&LOW THE WORST X』(2022/監督:二宮”NINO”大輔、平沼紀久)、『百合の雨音』(2022/監督:金子修介)、『森のレストラン』(2022/監督:泉原航一)などがある。
ふくだももこ監督とは『父の結婚』(2016)、『おいしい家族』(2019)、『21世紀の女の子』「セフレとセックスレス」(2019)、『君が世界のはじまり』(2020)、『ずっと独身でいるつもり?』(2021)でもタッグを組んでいる。
美術
1978年、神奈川県出身。東宝撮影所に勤務後、映画・CM・TVドラマの美術を務める。主な参加作品に、
AmazonPrimeVideo配信ドラマ「しろときいろ〜ハワイと私のパンケーキ物語」(2018/監督:本木克英)、映画『人間失格 太宰治と3人の女たち』(2019/監督:蜷川実花)、『女子高生に殺されたい』(2022/監督:城定秀夫)、『推しが武道館いってくれたら死ぬ』(2023/監督:大谷健太郎)など。
編集
1984年生まれ、宮崎県出身。
主な作品に、映画『母さんがどんなに僕を嫌いでも』(2018/監督:御法川修)、『惡の華』(2019/監督:井口昇)、『I will -君が未来を歩くとき-』(2021/監督:伊藤秀隆)、『この子は邪悪』(2022/監督:片岡翔)、テレビ東京「ナイルパーチの女子会」(2021)(21/監督:瀧悠輔)、テレビ東京「復讐の未亡人」(2022/監督:井樫彩)等がある。
スタイリスト
BRÜCKE所属。絵画制作活動を経て、衣装デザイナー伊藤佐智子氏に師事。アシスタントとして映画、舞台、広告に携わり、東京2020パラリンピック開会式、Netflix『舞妓さんちのまかないさん』(2023/監督:是枝裕和)など多数の作品に参加。
フリー参加作品では、映画『おらおらでひとりいぐも』(2020/監督:沖田修一)、『糸』(2020/監督:瀬々敬久)などで衣装助手を担当。ふくだももこ監督作品は『父の結婚』(2016)、『おいしい家族』(2019)、『21 世紀の女の子』「セフレとセックスレス」(2019)に続き4作目。
ヘアメイク
1987年静岡県静岡市生まれ。2008年より数年間の美容師経験を経て、2011年ヘアーメイクプロダクションMARVEEに所属し、現在に至る。
主な映画参加作品は、『喜劇 愛妻物語』(2019/監督:足立伸)、『劇場版おっさんずラブ LOVE or DEAD』(2019/監督:瑠東東一郎)、『極主夫道 ザ・シネマ』(2022/監督:瑠東東一郎)、『バイオレンスアクション』(2022/監督:瑠東東一郎)、『軍艦少年』(2021/監督:Yuki Saito)、『MIRRORLIAR FILMS Season2』(2022/監督:志尊淳)等がある。
音響効果
1985年生まれ。日本映画学校卒業後、有限会社アルカブースに入社し、柴崎憲治に師事。その後退社し、現在は合同会社Playful・Soundに所属。
主な担当作品、『ずっと独身でいるつもり?』(2021/監督:ふくだももこ)、『さがす』(2022/監督:片山慎三)、『ゴーストブック おばけずかん』(2022/監督:山崎貴)、『窓辺にて』(2022/監督:今泉力哉)。
助監督
1988年生まれ、沖縄県出身。
大学では物理学を学んでいたが、映画やテレビ番組を通して映像制作に関心を持ち、卒業後はT V制作関連の会社に就職。ADとしてバラエティ番組の制作に従事していたが、映画制作に携わりたいという気持ちが強く、助監督へ転向。映画『君の膵臓をたべたい』(2017/監督:月川翔)やNetflix『深夜食堂 -Tokyo Stories Season2-/深夜食堂 第五部』(2019)など、多数の作品に参加。 現在はフリーランスとして活動。
制作担当
専門学校に卒業後、2012年より照明部として映画・ドラマ等の撮影に参加。その後、制作部として活動。
『四十九日のレシピ』(2012/監督:タナダユキ)、テレビ東京「ノーコン・キッド 〜ぼくらのゲーム史〜」(2013/監督:鈴村展弘、石田雄介、冨永昌敬、沖田修一、真利子哲也)、テレビ東京「殺しの女王蜂」(2013/監督:豊島圭介、濱谷晃一、岡田寧、伊藤大輔)、『進撃の巨人』(2013/監督:樋口真嗣)、『シン・ゴジラ』(2014/総監督:庵野秀明、監督:樋口真嗣)、『日本の一番長い日』(2014/監督:原田眞人)、『サニー/32』(2017/監督:白石和彌)、『終わった人』(2017/監督:中田秀夫)、NHK BSプレミアム「弟の夫」(2017/監督:吉田照幸)、NHK スーパープレミアム「悪魔が来たりて笛を吹く」(2018/監督:吉田照幸)、NHK BSプレミアム「雪国 -SNOW COUNTRY-」(2022/監督:渡辺一貴)などの作品に参加。
監督補
1998年生まれ。19歳のときに俳優養成所に入り演技を学ぶ。卒業後、小劇場を中心に舞台に出演する。ふくだももこ監督のWSで演出を行ったのをきっかけに、今作では監督補も務める。
主な出演作に映画『彼女たちの話』(2022/監督:野本梢)、リーディング公演『青々とした日に』(2023/作:정경진、演出:藤原佳奈)、舞台『スカベンジャーズのアスカ』(2022/脚本:稜一朗、演出:米倉リエナ)などがある。
企画・プロデュース
1989年生まれ。東京大学を卒業後、株式会社レプロエンタテインメントに入社。マネジメントを経験後、劇場・カフェ・ホテルの複合施設「浅草九倶楽部」の立ち上げを担当。Web番組「活弁シネマ倶楽部」プロデュースを経て、社内で初となる映画製作・配給事業「感動シネマアワード」を企画し、6作品をプロデュース。映像作品の企画、制作、配給などを手掛ける。
プロデュース作品『はざまに生きる、春』(2022/監督:葛里華)、『あの娘は知らない』(2022/監督:井樫彩)、『世界は僕らに気づかない』(2022/監督:飯塚花笑)、『階段の先には踊り場がある』(2022/監督:木村聡志)、『夢の中』(2023/監督:都楳勝)、『嗚呼、かくも牧場は緑なりけり』(2022/監督:二宮健)など。
プロデューサー
1981年、茨城県出身。専門学校在学中から株式会社ダブで仕事を始め、卒業後ダブへ就職。制作部、APを経て、映画やドラマのプロデューサーに。
近年のプロデューサー作品として、『宇宙人のあいつ』(2023/監督:飯塚健)、『そばかす』(2022/監督:玉田真也)、『神は見返りを求める』(2022/監督:𠮷田恵輔)、『女子高生に殺されたい』(2022/監督:城定秀夫)など。
ラインプロデューサー
1982年生まれ、埼玉県出身。
専門学校在学中から映画ドラマの撮影現場に出始め、卒業後フリーランスの制作部として活動。ここ数年は主にラインプロデューサーとして活動中。
主な作品は、『宇宙人のあいつ』(2023/監督:飯塚健)、『女子高生に殺されたい』(2022/監督:城定秀夫)『私はいったい、何と闘っているのか』(2021/監督:李闘士男)、『ずっと独身でいるつもり?』(2021/監督:ふくだももこ)、『ステップ』(2020/監督:飯塚健)、『モリのいる場所』(2018/監督:沖田修一)。
宇垣美里 フリーアナウンサー・女優
胸クソだけど”あるある”で、もはや慣れた。
そんなシーンの連続に、改めて感じるこの世界のどうしようもなさにため息が出る。
でも、だからこそ、人間扱いされないことに慣れてたまるか。
反抗するように、誇るように、脇毛を見せつけ堂々と舞い踊る二人の姿が眩しい。
別の存在であることを認めた上で、互いが互いらしくあることを肯定し合う姿が羨ましい。
だって、私たちは何も悪くない。
何も、間違ってなどいないのだから。
君よ、燃え上がれ。
清田隆之 文筆業/桃山商事代表
一緒に怒って、笑って、踊って、歩いて、探して、変化して──。梨田と浜中のオフビートなシスターフッドは、ずっと眺めていたくなるほどの魅力を放っていました。でも、背後にある男性社会に対する絶望を思うと、俺はのんきに感動してていいのか……? この社会に生きるマジョリティ男性の一人として、鋭く問いを突きつけられるような作品でもありました。
児玉美月 映画執筆家
「フェミニズムを前面に押し出していなくて素晴らしい」「フェミニズムを声高に主張していないからいい」といったよくある「褒め言葉」は、耳馴染みがいいようでその実、構造的な不均衡を温存しつづけ、権利と平等を求める声に対して抑圧的な効果をもたらす。社会がわたしたちに暗に植え付けてきた訝しい「美徳」や「慎ましさ」を蹴散らすかのごとく情熱の炎を燃やす『炎上する君』は、映画自体がそうした定型文への見事なカウンターとなっている。
祖父江里奈 テレビ東京プロデューサー
女性に対する理不尽や抑圧との戦いを描く作品は数あれど、その中の登場人物たちでさえ典型的な「かわいい」「きれい」から逃れられているケースはあまりない。脇毛を生やしながらビビッドな服を来て一心不乱に踊り、淡々とした喋り方で怒りを表現する梨田と浜中の姿は、どこにも・だれにも媚びていなくてカッコいい。演じる2人とふくだ監督の、まっすぐな姿勢とゴツゴツした強さをぶつけられました。
武田砂鉄 ライター
それはあなたが悪いから、と呪いをかけてくる社会で、
いや、違う、そうじゃないから、と叫ぶ。やっぱり、これしかない。
竹中夏海 振付師・コラムニスト
ねぇ私たちのこの声は、満員電車の性加害者に、「特別アピール」と笑うあいつに、届いているかな。
私たち以外のだれか、42分間だけでいいからさ
記号で見てきた人たちのこと、一緒に考えない?
ツルリンゴスター 漫画家・イラストレーター
この世界の「普通」から解放されたいと思ったら
いったいいくつの絶望を越えなければならないのか
欲しいのは ジャッジや承認じゃなく
きっと いいね♥ のその先だ
高円寺で繰り広げられる
少し不穏な、白昼夢のような日々の中で
梨田と浜中をつなぐ”熱”だけが
2人を強く確かなものにしてくれる
福田麻貴 芸人
「一体何が始まるんだ」と驚かされたオープニングから始まり、足が燃えている男まで。インパクト絶大で現実離れした世界観の映画なのかなと思ったら、バリバリ半径5メートル以内の世界でした。
他人の何気ない言葉の奥に透けて見えてしまった残酷な価値観に傷ついた経験のある人に是非見てほしいです。
この映画が我々の味方になってくれます。
又吉直樹 お笑い芸人
誰かの悲鳴を嘲笑するようなことはあってはいけませんよね。この映画で真摯に描かれた偏見に対する問いも、どこまでも誰かを想う優しさも、全力で受け止めようと思います。
その後、すべての登場人物が楽しく健やかに過ごせますように。
松本穂香 女優
とっても素敵だった。すべてのシーンの端から端までふくだ監督の愛が溢れていて、やっぱりふくださんのことが大好きだなぁと思った。
ふくださんはいつもまっすぐに伝えてくれる。だからこちらもまっすぐに応えようと思える。
きっとこの作品もそういう、ブレない愛みたいなもので満たされていたんだと思う。
こんなにも愛に溢れた作品を作る監督を、私は他に知りません。
三浦直之 劇作家・演出家
正面、正面、正面。並び立つ梨田と浜中は真正面から対峙する。なにと?カメラの向こうの観客と。じっとこちらをみつめる燃えるまなざしから、目を逸らさない
山内マリコ 小説家
梨田と浜中。ハードボイルドなシスターフッドを体現した女たちの物語が、2010年に発表されていたことに驚いてしまった。だって、すごく“今”の話だし、“今”の気分だから。13年の時を経てふくだ監督はこの作品を、ますます“今”の映画にした。これは、今観なきゃいけないやつ!
柚木麻子 作家
自分らしく強くーー行動した
つもりだったのに、結局、連中に
消費されてしまっただけだった!?
この作品はそんな身に覚えがある絶望を景気よく焼き尽くし、そのキャンプファイヤーを囲んで一緒に踊り明かしてくれる親友みたいだ