高円寺の高架下。アップテンポなダンスチューンに合わせ、おもむろに脇毛を見せながら踊り狂う二人の女性・梨田と浜中。彼女たちは唯一無二の親友である。
高円寺の銭湯「なみのゆ」。梨田と浜中は湯に浸かりながら「50代の男性と14歳の少女の真剣な恋愛」や「政治家の女性蔑視発言」、「医学部での女性受験者の一律減点」など、炎上が相次ぐ女性への抑圧に日々憤っていた。
ある日、浜中とお笑いライブに出かけた梨田。場内が爆笑に包まれる中、容姿や恋愛経験を揶揄されるお笑い芸人の傷ついた表情を、梨田は見逃さなかった。その帰り道、全身脱毛の告知が書かれたポケットティッシュを手にした梨田はふと思う。「なぜ彼は見た目を変えなければならないのだろう。恋人がいないことがそんなにダメなことなのだろうか。そしてなぜ私は体中の毛を無くさなければならないのだろう」。その日を境に、梨田と浜中は脇毛をたくわえ、ダンスをすることで自分たちを解放するようになる。誰のためでもない自分のために脇毛を生やし、晒す二人。
商店街でのダンスイベントの帰り、梨田と浜中は居酒屋でバンドの打ち上げに遭遇する。メンバーからの無自覚なラベリングに傷つき、店を飛び出した女性トモに、梨田は思わずこう叫ぶのだった。
「君はなにも悪くない」と。
そんな折、浜中が高円寺周辺ばかりに出没する「炎上する男」の噂を聞きつけてきた。噂はどうやら真実味を帯びており、二人は一度でも男を目にしたいと好奇心を頼りに探し回る。ぼうぼうと足が燃える男。その男は、一体何者なのだろうか―――。
西加奈子の傑作短編小説を
ふくだももこ監督が、
うらじぬの ×
ファーストサマーウイカで映画化。
何度も現実に絶望する二人の女性が
世にも奇っ怪な「炎上する男」を
探すシスターフッドムービー。
短編『父の結婚』(2015)を脚本・監督した後、
『おいしい家族』(2019)、『君が世界のはじま
り』(2020)、『ずっと独身でいるつもり?』
(2021)とコンスタントに作品を発表し、2016年
には小説『えん』で第40回すばる文学賞を受賞
するなど、多彩な才能を発揮するふくだももこ
監督。そんな彼女が、「世界中でわたしが一番
撮りたいと思っている」と言い切ったのが、一
度見たら忘れられない個性的な風貌と確かな演
技力で映画やドラマにも多数出演する俳優・う
らじぬの。 そして、ふくだ監督が「うらじぬの
が最も魅力的に映る物語」として選んだのが、
監督が敬愛してやまない作家・西加奈子が2010
年に上梓した短編小説『炎上する君』である。
原作小説で描かれた「主人公の梨田と浜中。ル
ッキズムに傷つく二人の親友同士が、足元が燃
えている男の噂を聞きつけ探し始める」という
骨格はそのままに、ふくだ監督はキャラクター
の背景やストーリーを大胆に改変。映画では、
女性への抑圧に日々絶望しながらも自由と解放
を追い求める梨田と浜中が、無自覚な差別や偏
見、ラベリングに傷つく人たちを救っていく姿
を通して、新しい連帯の形を提示。本作『炎上
する君』は、原作小説の強烈な個性と先進性を
伝えるとともに、多様な人々の「いま」を切り
取ったシスターフッドムービーとなった。
うらじぬの演じるおかっぱ頭の梨田の親友で、おさげがトレードマークの浜中を、ファーストサマーウイカが演じ、普段とは異なるイメージで観客に強烈な印象を残している。物語のキーパーソンとなる「炎上する男」を演じるのはオーディションで選ばれた齊藤広大。梨田と浜中が居酒屋で出会うバンドのボーカル・トモにはミスiD 2019グランプリで、『少女は卒業しない』の中井友望、2人が通う銭湯の常連客には南久松真奈、トモのバンドメンバーには大下ヒロト、中山求一郎、當山美智子、梨田と浜中がある行動をするきっかけとなる芸人に影山徹など、映画、演劇、ドラマで活躍する演技巧者が集まっている。
そして、梨田と浜中が脇毛を見せながら踊り狂う劇中歌は、ゆっきゅんの「DIVA ME」。さらに、物語の余韻に寄り添うエンディングテーマには、同じくゆっきゅんの「NG」が起用されている。
劇伴は『宮本から君へ』『味園ユニバース』『モヒカン故郷に帰る』などの劇伴も手がけた池永正二(あらかじめ決められた恋人たちへ)。
バンドメンバーの会話、お笑い芸人のネタ、
ポケットティッシュに印字された広告、
見て見ぬ振りをすることで
やり過ごしてきた、
しかし確実に誰かの心を抉る日々の現実
。
私たちはいつも傷付き、絶望している。
けれど、私たちは唯一無二の親友だ。
うらじぬの
Nuno Uraji
梨田 役
千葉県生まれ。青年団無隣館2期生となり平田オリザ氏の元で学び、その後劇団子供鉅人に入団。その後、映像作品にも出演し、コメディからシリアスまでその独特な存在感で強烈な印象を残す。 2023年4月にはひとり芝居「押忍、わたしたち」を自身で企画した。
舞台出演に、劇団子供鉅人作品、維新派、ままごと、財団江本純子、夏の日の本谷有希子、二兎社など。映像の出演作品に、テレビ東京「フルーツ宅配便」(2019)、TBS「病室で念仏を唱えないでください」(2020)、テレビ朝日「あのときキスしておけば」(2021)、日本テレビ「ブラッシュアップライフ」(2023)、Netflix『全裸監督 シーズン2』(2021)など。
ファーストサマー
ウイカ
FirstSummer Uika
浜中 役
大阪府出身。2013年に「BiS」メンバーとしてメジャーデビュー。翌年解散後、2019年まで「BILLIE IDLE®」のリーダーとしてライブを中心に活動した。現在ではバラエティやドラマ、ラジオなど多岐にわたり活躍している。
最近の主な出演作は日本テレビ「ファーストペンギン!」(2022)、NHK「超人間要塞ヒロシ戦記」(2023)、テレビ朝日「unknown」(2023)、映画『私はいったい、何と闘っているのか』(2021/監督:李闘士男)などがある。23年7月期テレビ朝日火曜21時「シッコウ!!〜犬と執行官と私〜」、2024年大河ドラマ「光る君へ」清少納言役での出演が控えている。
炎上する男役
齊藤広大
Kodai Saito
炎上する男役
齊藤広大 Kodai Saito
中学時代から箱根駅伝出場を目標として陸上競技にひたむきに打ち込み、法政大学スポーツ健康学部に入学。惜しくも出場は叶わなかったが、努力し続ける楽しさから今もロードレースに参加するなどランナーを続けている。陸上にすべてを捧げる男を描いたショートムービー『Second Career』(監督:鯨岡弘識)では、セリフのない演出において自身の経験を活かしながら主人公の心の機微を細やかに表現。本作には、1000人を超える応募者の中から役を勝ち獲った物語のキーパーソンとなる"炎上する男"で出演を果たす。
中学時代から箱根駅伝出場を目標として陸上競技にひたむきに打ち込み、法政大学スポーツ健康学部に入学。惜しくも出場は叶わなかったが、努力し続ける楽しさから今もロードレースに参加するなどランナーを続けている。陸上にすべてを捧げる男を描いたショートムービー『Second Career』(監督:鯨岡弘識)では、セリフのない演出において自身の経験を活かしながら主人公の心の機微を細やかに表現。本作には、1000人を超える応募者の中から役を勝ち獲った物語のキーパーソンとなる"炎上する男"で出演を果たす。
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トモ役
中井友望
Tomo Nakai
トモ役
中井友望 Tomo Nakai
2000年1月6日生まれ、大阪府出身。2018年に開催された「ミスiD 2019」でグランプリを受賞。2020年に日本テレビ「やめるときも、すこやかなるときも」で俳優デビュー。
2021年に『かそけきサンカヨウ』(監督:今泉力哉)、『シノノメ色の週末』(監督:穐山茉由)、『ずっと独身でいるつもり?』(監督:ふくだももこ)に出演。2023年は『少女は卒業しない』(監督:中川駿)、『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』(監督:阪元裕吾)に出演。初主演映画『サーチライト-遊星散歩-』(監督:平波亘)の公開が今年の秋に控えている。
2000年1月6日生まれ、大阪府出身。2018年に開催された「ミスiD 2019」でグランプリを受賞。2020年に日本テレビ「やめるときも、すこやかなるときも」で俳優デビュー。
2021年に『かそけきサンカヨウ』(監督:今泉力哉)、『シノノメ色の週末』(監督:穐山茉由)、『ずっと独身でいるつもり?』(監督:ふくだももこ)に出演。2023年は『少女は卒業しない』(監督:中川駿)、『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』(監督:阪元裕吾)に出演。初主演映画『サーチライト-遊星散歩-』(監督:平波亘)の公開が今年の秋に控えている。
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加計役
大下ヒロト
Hiroto Oshita
加計役
大下ヒロト Hiroto Oshita
1998年2月28日生まれ、岐阜県出身。
出演作、映画『あみこ』(2017/監督:山中瑶子)が、PFFアワード2017で観客賞を受賞、後、第 68 回ベルリン国際映画祭フォーラム部門に正式出品される等、話題を集める。
主な出演作に、『あの頃。』(2021/監督:今泉力哉)、『死刑にいたる病』(2022/監督:白石和彌)、WOWOW連続ドラマW「鵜頭川村事件」(2022)、Paravi「ギルガメッシュFIGHT」(2022)などがある。
主演映画『いつもうしろに』(2023/監督:田中さくら)などの公開が控えている。
1998年2月28日生まれ、岐阜県出身。
出演作、映画『あみこ』(2017/監督:山中瑶子)が、PFFアワード2017で観客賞を受賞、後、第 68 回ベルリン国際映画祭フォーラム部門に正式出品される等、話題を集める。
主な出演作に、『あの頃。』(2021/監督:今泉力哉)、『死刑にいたる病』(2022/監督:白石和彌)、WOWOW連続ドラマW「鵜頭川村事件」(2022)、Paravi「ギルガメッシュFIGHT」(2022)などがある。
主演映画『いつもうしろに』(2023/監督:田中さくら)などの公開が控えている。
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フリ役
中山求一郎
Kyuichiro Nakayama
フリ役
中山求一郎 Kyuichiro Nakayama
1992年生まれ。映画『恋人たち』(2015/監督:橋口亮輔)でデビュー。その後、映画・ドラマ・舞台での演技で注目を集め、監督や演出家より信頼を獲得している。主な出演映画『何者』(2016/監督:三浦大輔)、『寝ても覚めても』(2018/監督:濱口竜介)、『映画 賭ケグルイ』(2019/監督:英勉)、『ミッドナイトスワン』(2020/監督:内田英治)、『孤狼の血 LEVEL2』(2021/監督:白石和彌)、『あなたの番です 劇場版』(2021/監督:佐久間紀佳)、『わたし達はおとな』(2022/監督:加藤拓也)、『神は見返りを求める』(2022/監督:𠮷田恵輔)、『夜明けの夫婦』(2022/監督:山内ケンジ)、『茶飲友達』(2023/監督:外山文治)。
1992年生まれ。映画『恋人たち』(2015/監督:橋口亮輔)でデビュー。その後、映画・ドラマ・舞台での演技で注目を集め、監督や演出家より信頼を獲得している。主な出演映画『何者』(2016/監督:三浦大輔)、『寝ても覚めても』(2018/監督:濱口竜介)、『映画 賭ケグルイ』(2019/監督:英勉)、『ミッドナイトスワン』(2020/監督:内田英治)、『孤狼の血 LEVEL2』(2021/監督:白石和彌)、『あなたの番です 劇場版』(2021/監督:佐久間紀佳)、『わたし達はおとな』(2022/監督:加藤拓也)、『神は見返りを求める』(2022/監督:𠮷田恵輔)、『夜明けの夫婦』(2022/監督:山内ケンジ)、『茶飲友達』(2023/監督:外山文治)。
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める役
當山美智子
Michiko Toyama
める役
當山美智子 Michiko Toyama
高校を卒業上京と同時にポニーキャニオンから「MICHI」としてメジャーデビュー。そのハスキーボイスと見る人の心を鷲掴みにする、常に全力疾走のパフォーマンスが話題に。
『TOKYOドラゴン飯店』(2020/監督:西村喜廣)でスクリーンデビュー。その後も『レンブとゆりかご』(2021/監督:友利翼)、『エイサーどんどん』(2021/監督:岸本司)、『A CHAOS CONTROL』(2023/監督:中濱宏介)などに出演。
「今日よりも、明日の自分はもっと魅力的な表現者になること」が毎日の目標。まるで沖縄の太陽のような眩しい笑顔、心を惹きつけて止まない天真爛漫さと人間力の強さ、それが彼女の魅力である。
高校を卒業上京と同時にポニーキャニオンから「MICHI」としてメジャーデビュー。そのハスキーボイスと見る人の心を鷲掴みにする、常に全力疾走のパフォーマンスが話題に。
『TOKYOドラゴン飯店』(2020/監督:西村喜廣)でスクリーンデビュー。その後も『レンブとゆりかご』(2021/監督:友利翼)、『エイサーどんどん』(2021/監督:岸本司)、『A CHAOS CONTROL』(2023/監督:中濱宏介)などに出演。
「今日よりも、明日の自分はもっと魅力的な表現者になること」が毎日の目標。まるで沖縄の太陽のような眩しい笑顔、心を惹きつけて止まない天真爛漫さと人間力の強さ、それが彼女の魅力である。
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墨役
南久松真奈
Mana Minamihisamatsu
墨役
南久松真奈 Mana Minamihisamatsu
子どもの本の編集・デザインから「出発に年齢はない」と役者に。舞台『月と鏡』(作・演出・出演:南久松真奈)でサニーサイド演劇賞受賞。ライフワークとして、笑いのなかった自身の人生から、人に笑ってもらえることは幸せと、コンサート等で自作ネタで活動中。
主な映画出演作品に『恋愛依存症の女』(2018/監督:木村聡志)、『スペシャルアクターズ』(2019/監督:上田慎一郎)、『おろかもの』(2019/監督:芳賀俊・鈴木祥)、『メモリードア』(2021/監督:加藤悦生)、『夜のスカート』(2022/監督:小谷忠典)など。
子どもの本の編集・デザインから「出発に年齢はない」と役者に。舞台『月と鏡』(作・演出・出演:南久松真奈)でサニーサイド演劇賞受賞。ライフワークとして、笑いのなかった自身の人生から、人に笑ってもらえることは幸せと、コンサート等で自作ネタで活動中。
主な映画出演作品に『恋愛依存症の女』(2018/監督:木村聡志)、『スペシャルアクターズ』(2019/監督:上田慎一郎)、『おろかもの』(2019/監督:芳賀俊・鈴木祥)、『メモリードア』(2021/監督:加藤悦生)、『夜のスカート』(2022/監督:小谷忠典)など。
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大中喜裕
Yoshihiro Onaka
ゾゾ役
1996年2月29日生まれ。京都府出身。19歳で友人の出演している舞台を観て演劇と出会う。
大学卒業を機に上京し、劇団ロロの舞台に出演する他、主な出演作に『108〜海馬五郎の復讐と冒険〜』(2019/監督:松尾スズキ)、『劇場』(2020/監督:行定勲)などがある。
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千綿勇平
Yuhei Chiwata
マク役
1991年7月19日生まれ、東京都出身。2015年にSmart×SonyMusic第二弾 準グランプリを受賞。
ドラマ・映画・舞台・ミュージカル等幅広く活躍中。現在放送中のテレビ朝日「王様戦隊キングオージャー」シオカラ役、BS松竹東急「半熟ファミリア」西園寺勝利役として出演。
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桜井鉄也
Tetsuya Sakurai
スタジアム役
1997年4月18日生まれ。兵庫県出身。映画・ドラマ・CM・シンガーソングライターなど多岐にわたって活動。本作品『炎上する君』にて映画デビュー。
WOWOW「ドラフトキング」(2023)では持ち前の身体能力の高さや野球経験を活かし、レギュラー出演を果たす。現在はテレビ神奈川「ハ マナビ」にてレギュラーナビゲーターとして活躍中。第二の故郷である神奈川の良さを多くの方に届けている。
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夏
Natsu
ハリ役
日本生まれ日本育ち。中学生の時に友達に誘われてドラマのエキストラに参加したことをきっかけに、どんな風に映像作品が作られていくのかに興味を持つ。
高校から演技を始め、脚本を学ぶ。明治学院大学文学部芸術学科映像芸術学系列卒業。
本作が商業映画初出演となる。現在、映画プロデューサーも目指し、ロサンゼルスに長期留学予定。
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定森安南
Anna Sadamori
メッセ役
1999年1月24日生まれ。奈良県出身。5歳から約15年ダンスを学び、歌、楽器を通して表現を続ける。
その後、留学時に観たブロードウェイに心打たれ、ずっと心にあった俳優になることを決意。現在マイズナーを学びながらフリーで活動。
主な出演作品にテレビ東京「あのコの夢を見たんです」(2020)、TBS「スイートモラトリアム」(2023)、映画『再会の奈良』(2020/監督:ポンフェイ)、舞台『目にすることなき風景』(2023/脚本:TOKYO笹塚ボーイズ・川上一輝、演出:渋谷盛太)
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山本彩実
Ayami Yamamoto
海役
岐阜県恵那市出身。高校卒業後、ゴスペルと出逢い魅せられゴスペルクワイアとしてアーティストのライブやLAの教会など様々なステージを経験。その後、2018年俳優に転身し上京。
MVや自主映画などで活動し、本作が商業映画デビュー作となる。
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影山徹
Toru Kageyama
トリケラ恐竜・佐々木役
1988年大阪生まれ。俳優、宅録歌手。高校演劇部員時代より代表の益山貴司のコーチを受け、子供鉅人の旗揚げより参加。中肉中背の普通な身体ながらも、不気味な存在感には定評がある。
主な出演舞台に、劇団子供鉅人、贅沢貧乏、エンニュイ。映像の出演作品に、WOWOW「ひとりで飲めるもん!」(2021)、日本テレビ「バンクオーバー!〜史上最弱の強盗〜」(2021)、TBS「義母と娘のブルース」謹賀新年スペシャル(2022)、テレビ東京「真夜中にハロー!」(2022)、テレビ東京「家、ついて行ってイイですか?」(2021)、NHK「正義の天秤」(2021)、ABC「推しが武道館いってくれたら死ぬ」(2022)。
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宗綱弟
Dai Munetsuna
トリケラ恐竜・だい役
主な出演作は映画『シグナル100』(2020/監督:竹葉リサ)、『かくも長き道のり』(2020/監督:屋良朝建)、『Bittersand』(2021/監督:杉岡知哉)など。The 48 Hour Film Project 2020 TOKYO参加作品にて最優秀主演男優賞受賞。
自身がプロデューサーも務めた主演映画『最悪は友達さ』(2020/監督:日下玉巳)が、多数の映画祭にて入賞し現在もU-NEXTにて配信中。現在は、俳優業と共に制作活動など幅広く活動している。
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清水てっぺい
Teppei Shimizu
タピオカ平安京・てっぺい役
1983年10月17日生まれ。大阪府吹田市出身。
NSC大阪25期生。芸人として10年以上活動した後、俳優に転向。主に舞台にて活動。今回が初めての映画出演。出演情報はSNSにて更新中。Instagram: @teppei_shimizu17、Twitter:@teppei9ism
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山田果歩
Kaho Yamada
タピオカ平安京・山田役
1995年7月21日生まれ、岐阜県出身。大学卒業後、オーストラリアへ留学。そして社会人経験を積んだ後、2021年より俳優として活動をスタートする。今作が初の映画出演となる。その他出演作にドラマフジテレビ「ナンバMG5」(2022)、BSテレ東「高嶺のハナさん2」(2022)など多数出演。
趣味は茶道、美術館巡り、ラジオを聴くこと。特技はバトントワリング、クレーンゲーム。好きな映画は『ハリーポッター』シリーズで、毎年全シリーズ見返している。
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あやかんぬ
Ayakannu
月野うさこ役
1997年5月22日生まれ。千葉県出身。ほかほかなごはんと銭湯と心綻ぶことばが大好き。BSテレ東「婚活食堂」(2023/第1話AD役)、テレビ東京「機捜235 III」(2022/望月玲奈役)、舞台『Zip&Candy』(2022/原作:にしのあきひろ、脚本・演出:なるせゆうせい)など演劇やテレビドラマなどで活動中。
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国海伸彦
Nobuhiko Kunimi
ドアのぶ太郎役
2021年、神戸インディペンデント映画祭の短編映画企画「kobe short GIGs」で製作された『SAD GIRL』(2021/監督:金本真吾)の主演に選ばれ、俳優活動を始める。コミカルな見た目とキャラクターを活かし、『青色のピンク』(2022/監督:塩野峻平)や『イミテイションブルー』(2022/監督:山中太郎)などの作品に、良いアクセントを加える存在として出演。再び主演を務めた『これじゃない歌』(2023/監督:岡本崇)では、コミカルな路線から一転し、繊細な売れないバンドマンを演じている。
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林周雅
Shuga Hayashi
バイオリニストSHUGA役
東大阪出身。2017、18年度佐渡裕とスーパーキッズオーケストラにてコンサートマスターを務める。2009全日本学生音楽コンクール大阪大会小学校の部 2位。横浜市民賞受賞。
2020題名のない音楽会プロジェクト「題名プロ塾」にてプロデビューを果たす。ネプリーグ、オールスター感謝祭に出演。たけしのにっぽんのミカタ、Voice密着取材などを受ける。葉加瀬太郎、Toshl、村治佳織、宮田大、反田恭平、山中惇史各氏などと共演。
ジャンプSQ ミュージカル『憂国のモリアーティ』(2023)ヴァイオリン担当。
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服部大成
Taisey Hattori
テッシュ配り役
愛知県名古屋市出身。桐朋学園芸術短期大学芸術科演劇専攻卒業。
映画、舞台。ジャンルを問わず幅広いフィールドで活動中。過去の出演作品にゲキバカ『ララ・バイ』(2023/作・演出:柿ノ木タケヲ)、『SPRING AWAKENING』(2022/演出:信太美奈)、スタジオアルマ舞踊劇2『風の中の青い馬-流れ星サーカス団物語-』(2023/作・演出・振付:小泉憲央)他、多数出演。
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坂口彩夏
Ayana Sakaguchi
居酒屋店員役
1998年生まれ。19歳のときに俳優養成所に入り演技を学ぶ。卒業後、小劇場を中心に舞台に出演する。ふくだももこ監督のWSで演出を行ったのをきっかけに、今作では監督補も務める。
主な出演作に映画『彼女たちの話』(2022/監督:野本梢)、リーディング公演『青々とした日に』(2023/作:정경진、演出:藤原佳奈)、舞台『スカベンジャーズのアスカ』(2022/脚本:稜一朗、演出:米倉リエナ)などがある。
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岡田優
Masaru Okada
炎上する男っぽい男役
広島県出身。地元広島の映画館でアルバイト中、舞台挨拶に来た俳優に「俳優になりたいのですが」と声をかけ、その直後上京。その後初めて演劇に触れ、映画と同様、その魅力のめり込み、現在に至る。
主な出演作に、舞台・劇団唐組71回春公演『透明人間』(作:唐十郎、演出:久保井研、唐十郎)主演。
出演作にフジテレビ『イチケイのカラス』(2021)、TBS『初めて恋をした日に読む話』(2019)など。
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監督・脚本
ふくだももこ
1991年生まれ。大阪府出身。好きな作家は西加奈子。
映画『おいしい家族』(2019)、『君が世界のはじまり』(2020)、『ずっと独身でいるつもり?』(2021)を監督。2016年に小説「えん」で集英社のすばる文学賞を受賞し小説家デビュー。2020年に舞台『夜だけがともだち』の作・演出を手掛ける。
映像、文学、演劇と様々なフィールドで活動し、2020年には第一子を出産。 常に新たなまなざしで表現を続ける。
撮影:若木信吾
原作
西加奈子
1977年イラン・テヘラン生まれ、エジプト・カイロ、大阪で育つ。2004年『あおい』でデビュー。2007年『通天閣』で織田作之助賞、2013年『ふくわらい』で河合隼雄物語賞、2015年『サラバ!』で直木賞を受賞。
他の著書に『さくら』『きりこについて』『炎上する君』『円卓』『漁港の肉子ちゃん』『ふる』『i』『おまじない』『夜が明ける』などがある。23年初めてのノンフィクション『くもをさがす』が話題となる。
劇中歌・エンディング曲
ゆっきゅん
1995年生まれ、岡山県出身。青山学院大学文学研究科比較芸術学専攻修了。サントラ系アヴァンポップユニット「電影と少年CQ」のメンバー。2021年に始動させたソロ活動「DIVA Project」のデビュー曲『DIVA ME』が話題に。ジャニーズWEST、でんぱ組.incへの作詞提供、『ユリイカ』『キネマ旬報』『文藝』等での執筆など活動は多岐に渡り、独特の自由なセンスで注目を集めている。
音楽
音楽
池永正二
(あらかじめ決められた恋人たちへ)
1997年よりDUBユニット「あらかじめ決められた恋人たちへ」として活動開始。これまでに9枚のアルバムを発表、フジロック等、幾多の大型フェスに出演。映画の劇伴、トラックメーカー、コンポーザーとしても活動中。主な作品にWOWOW『0.5の男』(2023/監督:沖田修一)、映画『窓辺にて』(2022/監督:今泉力哉)、WOWOW『鵜頭川村事件』(2022/監督:入江悠)、映画『宮本から君へ』(2019/監督:真利子哲也)、映画『武曲 MUKOKU』(2017/監督:熊切和嘉)、映画『味園ユニバース』(2015/監督:山下敦弘)、ヒプノシスマイク楽曲提供など。ふくだももこ作品は本作で6作目となる。
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撮影
撮影
平見優子
1994年生まれ。中学生より映像制作をはじめ、早稲田大学在学中に映画サークルへ所属する。2018年、撮影を務めた『少女邂逅』(枝優花監督)が大きな反響を呼ぶ。主な撮影担当作品に、『BEATOPIA』(2018/監督:小川紗良)、『放課後ソーダ日和 特別版』(2019/監督:枝優花)、『暁闇』(2019/監督:阿部はりか)、『眠る虫』(2020/監督:金子由里奈)、『シノノメ色の週末』(2021/監督:穐山茉由)、『猫は逃げた』(2022/監督:今泉力哉)、『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』(2023/監督:金子由里奈)などがある。
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照明
照明
加藤大輝
愛知県瀬戸市出身。名古屋学芸大学映像メディア学科を卒業後、高坂俊秀氏を師事。
近年の主な参加作品として、映画『あの頃。』(2020/監督:今泉力哉)、『ひらいて』(2021/監督:首藤凜)、『わたしの見ている世界が全て』(2022/監督:佐近圭太郎)、『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』(2023/監督:金子由里奈)など。
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録音
録音
原川慎平
1985年生まれ。千葉県出身。
主な作品に『HiGH&LOW THE RED RAIN』(2016/監督:山口雄大)、『L・DK ひとつ屋根の下、「スキ」がふたつ。』(2019/監督:川村泰祐)、『”隠れビッチ”やってました。』(2019/監督:三木康一郎)、『劇場版ポルノグラファー〜プレイバック〜』(2021/監督:三木康一郎)、『信虎』(2021/監督:金子修介)、『Ribbon』(2022/監督:のん)、『HiGH&LOW THE WORST X』(2022/監督:二宮”NINO”大輔、平沼紀久)、『百合の雨音』(2022/監督:金子修介)、『森のレストラン』(2022/監督:泉原航一)などがある。
ふくだももこ監督とは『父の結婚』(2016)、『おいしい家族』(2019)、『21世紀の女の子』「セフレとセックスレス」(2019)、『君が世界のはじまり』(2020)、『ずっと独身でいるつもり?』(2021)でもタッグを組んでいる。
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美術
美術
黒羽陽子
1978年、神奈川県出身。東宝撮影所に勤務後、映画・CM・TVドラマの美術を務める。主な参加作品に、
AmazonPrimeVideo配信ドラマ「しろときいろ〜ハワイと私のパンケーキ物語」(2018/監督:本木克英)、映画『人間失格 太宰治と3人の女たち』(2019/監督:蜷川実花)、『女子高生に殺されたい』(2022/監督:城定秀夫)、『推しが武道館いってくれたら死ぬ』(2023/監督:大谷健太郎)など。
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小道具
小道具
廣川千都
編集
編集
山本彩加
1984年生まれ、宮崎県出身。
主な作品に、映画『母さんがどんなに僕を嫌いでも』(2018/監督:御法川修)、『惡の華』(2019/監督:井口昇)、『I will -君が未来を歩くとき-』(2021/監督:伊藤秀隆)、『この子は邪悪』(2022/監督:片岡翔)、テレビ東京「ナイルパーチの女子会」(2021)(21/監督:瀧悠輔)、テレビ東京「復讐の未亡人」(2022/監督:井樫彩)等がある。
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スタイリスト
スタイリスト
江森明日佳
BRÜCKE所属。絵画制作活動を経て、衣装デザイナー伊藤佐智子氏に師事。アシスタントとして映画、舞台、広告に携わり、東京2020パラリンピック開会式、Netflix『舞妓さんちのまかないさん』(2023/監督:是枝裕和)など多数の作品に参加。
フリー参加作品では、映画『おらおらでひとりいぐも』(2020/監督:沖田修一)、『糸』(2020/監督:瀬々敬久)などで衣装助手を担当。ふくだももこ監督作品は『父の結婚』(2016)、『おいしい家族』(2019)、『21 世紀の女の子』「セフレとセックスレス」(2019)に続き4作目。
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ヘアメイク
ヘアメイク
花村枝美
1987年静岡県静岡市生まれ。2008年より数年間の美容師経験を経て、2011年ヘアーメイクプロダクションMARVEEに所属し、現在に至る。
主な映画参加作品は、『喜劇 愛妻物語』(2019/監督:足立伸)、『劇場版おっさんずラブ LOVE or DEAD』(2019/監督:瑠東東一郎)、『極主夫道 ザ・シネマ』(2022/監督:瑠東東一郎)、『バイオレンスアクション』(2022/監督:瑠東東一郎)、『軍艦少年』(2021/監督:Yuki Saito)、『MIRRORLIAR FILMS Season2』(2022/監督:志尊淳)等がある。
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音響効果
音響効果
井上奈津子
1985年生まれ。日本映画学校卒業後、有限会社アルカブースに入社し、柴崎憲治に師事。その後退社し、現在は合同会社Playful・Soundに所属。
主な担当作品、『ずっと独身でいるつもり?』(2021/監督:ふくだももこ)、『さがす』(2022/監督:片山慎三)、『ゴーストブック おばけずかん』(2022/監督:山崎貴)、『窓辺にて』(2022/監督:今泉力哉)。
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助監督
助監督
土橋沙由里
1988年生まれ、沖縄県出身。
大学では物理学を学んでいたが、映画やテレビ番組を通して映像制作に関心を持ち、卒業後はT V制作関連の会社に就職。ADとしてバラエティ番組の制作に従事していたが、映画制作に携わりたいという気持ちが強く、助監督へ転向。映画『君の膵臓をたべたい』(2017/監督:月川翔)やNetflix『深夜食堂 -Tokyo Stories Season2-/深夜食堂 第五部』(2019)など、多数の作品に参加。 現在はフリーランスとして活動。
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制作担当
制作担当
比良岡弘雅
専門学校に卒業後、2012年より照明部として映画・ドラマ等の撮影に参加。その後、制作部として活動。
『四十九日のレシピ』(2012/監督:タナダユキ)、テレビ東京「ノーコン・キッド 〜ぼくらのゲーム史〜」(2013/監督:鈴村展弘、石田雄介、冨永昌敬、沖田修一、真利子哲也)、テレビ東京「殺しの女王蜂」(2013/監督:豊島圭介、濱谷晃一、岡田寧、伊藤大輔)、『進撃の巨人』(2013/監督:樋口真嗣)、『シン・ゴジラ』(2014/総監督:庵野秀明、監督:樋口真嗣)、『日本の一番長い日』(2014/監督:原田眞人)、『サニー/32』(2017/監督:白石和彌)、『終わった人』(2017/監督:中田秀夫)、NHK BSプレミアム「弟の夫」(2017/監督:吉田照幸)、NHK スーパープレミアム「悪魔が来たりて笛を吹く」(2018/監督:吉田照幸)、NHK BSプレミアム「雪国 -SNOW COUNTRY-」(2022/監督:渡辺一貴)などの作品に参加。
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監督補
監督補
坂口彩夏
1998年生まれ。19歳のときに俳優養成所に入り演技を学ぶ。卒業後、小劇場を中心に舞台に出演する。ふくだももこ監督のWSで演出を行ったのをきっかけに、今作では監督補も務める。
主な出演作に映画『彼女たちの話』(2022/監督:野本梢)、リーディング公演『青々とした日に』(2023/作:정경진、演出:藤原佳奈)、舞台『スカベンジャーズのアスカ』(2022/脚本:稜一朗、演出:米倉リエナ)などがある。
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企画・プロデュース
企画・プロデュース
菊地陽介
1989年生まれ。東京大学を卒業後、株式会社レプロエンタテインメントに入社。マネジメントを経験後、劇場・カフェ・ホテルの複合施設「浅草九倶楽部」の立ち上げを担当。Web番組「活弁シネマ倶楽部」プロデュースを経て、社内で初となる映画製作・配給事業「感動シネマアワード」を企画し、6作品をプロデュース。映像作品の企画、制作、配給などを手掛ける。
プロデュース作品『はざまに生きる、春』(2022/監督:葛里華)、『あの娘は知らない』(2022/監督:井樫彩)、『世界は僕らに気づかない』(2022/監督:飯塚花笑)、『階段の先には踊り場がある』(2022/監督:木村聡志)、『夢の中』(2023/監督:都楳勝)、『嗚呼、かくも牧場は緑なりけり』(2022/監督:二宮健)など。
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プロデューサー
プロデューサー
柴原祐一
1981年、茨城県出身。専門学校在学中から株式会社ダブで仕事を始め、卒業後ダブへ就職。制作部、APを経て、映画やドラマのプロデューサーに。
近年のプロデューサー作品として、『宇宙人のあいつ』(2023/監督:飯塚健)、『そばかす』(2022/監督:玉田真也)、『神は見返りを求める』(2022/監督:𠮷田恵輔)、『女子高生に殺されたい』(2022/監督:城定秀夫)など。
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ラインプロデューサー
ラインプロデューサー
濱松洋一
1982年生まれ、埼玉県出身。
専門学校在学中から映画ドラマの撮影現場に出始め、卒業後フリーランスの制作部として活動。ここ数年は主にラインプロデューサーとして活動中。
主な作品は、『宇宙人のあいつ』(2023/監督:飯塚健)、『女子高生に殺されたい』(2022/監督:城定秀夫)『私はいったい、何と闘っているのか』(2021/監督:李闘士男)、『ずっと独身でいるつもり?』(2021/監督:ふくだももこ)、『ステップ』(2020/監督:飯塚健)、『モリのいる場所』(2018/監督:沖田修一)。
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脚本・監督:ふくだももこ
原作:西加奈子「炎上する君」
(角川文庫/KADOKAWA)
- 劇中歌:ゆっきゅん『DIVA ME』
- エンディング曲:ゆっきゅん『NG』
- 音楽:池永正二(あらかじめ決められた恋人たちへ)
- 撮影:平見優子
- 照明:加藤大輝
- 録音:原川慎平
- 美術:黒羽陽子
- 小道具:廣川千都
- 編集:山本彩加
- スタイリスト:江森明日佳
- ヘアメイク:花村枝美
- 音響効果:井上奈津子
- 助監督:土橋沙由里
- 制作担当:比良岡弘雅
- 監督補:坂口彩夏
- スチール:水津惣一郎
- エグゼクティブプロデューサー:本間憲
- 企画・プロデュース:菊地陽介
- プロデューサー:柴原祐一
- ラインプロデューサー:濱松洋一
- 企画協力:小林順 風間智恵子(株式会社KADOKAWA)
- 宣伝:平井万里子、矢部紗耶香
- 宣伝デザイン:高垣美月
- 制作プロダクション:ダブ
- 製作:レプロエンタテインメント
- 配給:レプロエンタテインメント
- 配給協力:インターフィルム
2023年/日本/42分/カラー/5.1ch
©LesPros entertainment
宇垣美里 フリーアナウンサー・女優
胸クソだけど”あるある”で、もはや慣れた。
そんなシーンの連続に、改めて感じるこの世界のどうしようもなさにため息が出る。
でも、だからこそ、人間扱いされないことに慣れてたまるか。
反抗するように、誇るように、脇毛を見せつけ堂々と舞い踊る二人の姿が眩しい。
別の存在であることを認めた上で、互いが互いらしくあることを肯定し合う姿が羨ましい。
だって、私たちは何も悪くない。
何も、間違ってなどいないのだから。
君よ、燃え上がれ。
清田隆之 文筆業/桃山商事代表
一緒に怒って、笑って、踊って、歩いて、探して、変化して──。梨田と浜中のオフビートなシスターフッドは、ずっと眺めていたくなるほどの魅力を放っていました。でも、背後にある男性社会に対する絶望を思うと、俺はのんきに感動してていいのか……? この社会に生きるマジョリティ男性の一人として、鋭く問いを突きつけられるような作品でもありました。
児玉美月 映画執筆家
「フェミニズムを前面に押し出していなくて素晴らしい」「フェミニズムを声高に主張していないからいい」といったよくある「褒め言葉」は、耳馴染みがいいようでその実、構造的な不均衡を温存しつづけ、権利と平等を求める声に対して抑圧的な効果をもたらす。社会がわたしたちに暗に植え付けてきた訝しい「美徳」や「慎ましさ」を蹴散らすかのごとく情熱の炎を燃やす『炎上する君』は、映画自体がそうした定型文への見事なカウンターとなっている。
祖父江里奈 テレビ東京プロデューサー
女性に対する理不尽や抑圧との戦いを描く作品は数あれど、その中の登場人物たちでさえ典型的な「かわいい」「きれい」から逃れられているケースはあまりない。脇毛を生やしながらビビッドな服を来て一心不乱に踊り、淡々とした喋り方で怒りを表現する梨田と浜中の姿は、どこにも・だれにも媚びていなくてカッコいい。演じる2人とふくだ監督の、まっすぐな姿勢とゴツゴツした強さをぶつけられました。
武田砂鉄 ライター
それはあなたが悪いから、と呪いをかけてくる社会で、
いや、違う、そうじゃないから、と叫ぶ。やっぱり、これしかない。
竹中夏海 振付師・コラムニスト
ねぇ私たちのこの声は、満員電車の性加害者に、「特別アピール」と笑うあいつに、届いているかな。
私たち以外のだれか、42分間だけでいいからさ
記号で見てきた人たちのこと、一緒に考えない?
ツルリンゴスター 漫画家・イラストレーター
この世界の「普通」から解放されたいと思ったら
いったいいくつの絶望を越えなければならないのか
欲しいのは ジャッジや承認じゃなく
きっと いいね♥ のその先だ
高円寺で繰り広げられる
少し不穏な、白昼夢のような日々の中で
梨田と浜中をつなぐ”熱”だけが
2人を強く確かなものにしてくれる
福田麻貴 芸人
「一体何が始まるんだ」と驚かされたオープニングから始まり、足が燃えている男まで。インパクト絶大で現実離れした世界観の映画なのかなと思ったら、バリバリ半径5メートル以内の世界でした。
他人の何気ない言葉の奥に透けて見えてしまった残酷な価値観に傷ついた経験のある人に是非見てほしいです。
この映画が我々の味方になってくれます。
又吉直樹 お笑い芸人
誰かの悲鳴を嘲笑するようなことはあってはいけませんよね。この映画で真摯に描かれた偏見に対する問いも、どこまでも誰かを想う優しさも、全力で受け止めようと思います。
その後、すべての登場人物が楽しく健やかに過ごせますように。
松本穂香 女優
とっても素敵だった。すべてのシーンの端から端までふくだ監督の愛が溢れていて、やっぱりふくださんのことが大好きだなぁと思った。
ふくださんはいつもまっすぐに伝えてくれる。だからこちらもまっすぐに応えようと思える。
きっとこの作品もそういう、ブレない愛みたいなもので満たされていたんだと思う。
こんなにも愛に溢れた作品を作る監督を、私は他に知りません。
三浦直之 劇作家・演出家
正面、正面、正面。並び立つ梨田と浜中は真正面から対峙する。なにと?カメラの向こうの観客と。じっとこちらをみつめる燃えるまなざしから、目を逸らさない
山内マリコ 小説家
梨田と浜中。ハードボイルドなシスターフッドを体現した女たちの物語が、2010年に発表されていたことに驚いてしまった。だって、すごく“今”の話だし、“今”の気分だから。13年の時を経てふくだ監督はこの作品を、ますます“今”の映画にした。これは、今観なきゃいけないやつ!
柚木麻子 作家
自分らしく強くーー行動した
つもりだったのに、結局、連中に
消費されてしまっただけだった!?
この作品はそんな身に覚えがある絶望を景気よく焼き尽くし、そのキャンプファイヤーを囲んで一緒に踊り明かしてくれる親友みたいだ